『夢へ翔けて　戦争孤児から世界的バレリーナへ』

ミケーラ・デプリンス／著　エレーン・デプリンス／著　田中奈津子／訳

2015年6月

おすすめ：児童、一般

これはミケーラという黒人の少女が過酷な運命の中で夢を叶えるまでの実話です。

世界的バレエコンクールに挑む若きバレリーナ達を描く「ファーストポジション（2011アメリカ）」というドキュメンタリー映画があります。

この作品でフォーカスされた内の1人に黒人の少女がいました。

彼女は内戦下のシエラオネの孤児院で育ちました。

尋常性白斑があったため「悪魔の子」と呼ばれ酷いイジメを受けます。

縁あって優しいアメリカ人の養父母に引き取られますが、そこでも人種差別や義兄を薬害エイズで亡くすという悲しみを体験します。

ひとの何倍もの試練を背負った彼女が、バレエと出会い、白人中心のバレエ界で逞しく夢を実現していく姿に勇気づけられます。

ミケーラは現在名門オランダ国立バレエ団で活躍する一方、人権を守る活動も行っています。

いつか日本でもぜひ踊っている姿を観たいですね。

資料の予約は、電話・窓口・図書館ホームページからすることができます。