『河童が覗いたインド』

妹尾河童／著　新潮社（新潮文庫）　1991年3月

おすすめ：一般

グラフィックデザイナーや舞台芸術家として活躍された妹尾河童さんの「河童が覗いたシリーズ」の中から、「河童が覗いたインド」をお勧めしたい。

著者がインド旅行で感じたことや体験を、なんと全ページ自筆の文字と挿絵で構成された旅のエッセイ。本書は３０年近く前となる１９９１年の発行、しかし今読んでも古さを感じさせない。その観察眼による綿密なイラストや文から、自分もその場で覗いているような感覚になる。

ちなみに、国連の発表では2022年のインドの人口は14億1200万人、来年中国を超え世界最多になる推計らしい。経済成長や人口による巨大市場、人材、とても勢いのある国である。

インドの奥深さや多様性を感じ、インドに行ってみたくなる一冊。

旅のエッセイを読んで旅気分を味わってみてはいかがでしょうか。

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