「非色」　有吉佐和子/著　河出書房新社　2020年11月

おすすめ：一般

昭和３９年に出版された小説なのに全く古さを感じさせない。主人公「笑子」の内面の描写や行動にどんどん引き込まれていく。

終戦後の日本からＮＹ、あまり語られることのない「戦争花嫁」の視点から、人間の本質を深く考えさせられる。困難に立ち向かい逞しく生きる日本女性の姿に、重いテーマではあるものの、読了した後は爽快感さえ感じる小説。

そして、タイトルの「色に非(あら)ず」の意味が…。

現代社会でも抱える人種差別について、是非手に取っていただきたい一冊。

※差別用語が一部含まれます。

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